
鉄琴・卓上鉄琴 (グロッケン)

鉄琴には「グロッケン」「ビブラフォン」等があります
鉄琴に使われる金属には、アルミ合金、炭素鋼など硬質な素材が使われています。 全般的に鉄琴は音程の狂いも少なく音の余韻も長いのが特徴です。
鉄琴の種類として、「卓上鉄琴(グロッケン)」・「立奏鉄琴」・「ビブラフォン」「箱型鉄琴(メタボックス等)」・等があります。
「卓上鉄琴」は、主に鉄琴の中で一番高い音域である「グロッケン(正式名「グロッケンシュピール」)」の音域となるため「グロッケン」とも呼ばれます。 「グロッケン」は、スタンドか適当な台の上に載せて演奏します。音がよくとおりオルゴールの音のような感じのする楽器で、共鳴パイプは付いていません。
「ビブラフォン」は固定式脚付・共鳴パイプ付の大型の鉄琴で、共鳴パイプの上部をファンで回転させ打音にビブラート機能を加えたもので独特の音色がします。 「ビブラフォン」の特徴であるビブラート機能をなくしたものが「立奏鉄琴」と呼ばれ、ほとんどの小学校の音楽室にある固定式脚付・共鳴パイプ付の鉄琴のことを指します。
箱型鉄琴(メタボックス等)は、主として児童のアンサンブル用に使用され、鉄琴を音域(ソプラノ〜バス)に分別した楽器です。

鉄琴は音板の材質と厚みでグレードが変わります
鉄琴の価格は、主に音板の材質とその厚さによって変わります。さらに共鳴板がついたものは音の響きが良くなります。グロッケンは32音が一般的です。32音あればほとんどの曲が演奏でき、幼稚園児から大人まで使用できます。
★鉄琴・グロッケンの選び方
■小さいお子さまや音あそびにオススメ
「スズキ ミニグロッケン MSG−13」
とても小さな鉄琴ですが、おもちゃではありません。しっかりした音程、良い響きの立派な楽器です。派生音に、はめ換えるとト長調へ長調の曲も演奏できます。
■家庭用や教室などの室内で使用する方にオススメ
「スズキ グロッケン SG−320ST」・「パール グロッケン PK−900CB」
「こおろぎ社 卓上鉄琴 KG32」
家庭用や室内で使用される場合は、あまり音量は必要ではありません。 音板が軽量のものは、音が遠くまで響かないので家庭用や室内での演奏に向いています。
■吹奏楽や大合奏にオススメ
「こおろぎ コンサートグロッケン KG80・KG80D」
「こおろぎ コンサートグロッケン UG320」
プロ用鉄琴・木琴の製造メーカー「こおろぎ」の鉄琴。共鳴板が鉄琴にセットされているため、よく音が響くようになっています。吹奏楽や大合奏などで他の楽器に消されない音量を必要する場合に適しています。
鉄琴(グロッケン)の ちょっと小話
■ グロッケンの効果的な使い方
グロッケンの音の響きを止めたいときは、手で音板を触れると止めることができます。(ダンパー(音の響きを止める装置)付きを除く)
また、鉄琴は曲の中で効果的に使用されると演奏が一段と引き立ちます。グロッケンのような高い音域の鉄琴は、効果的な演奏方法として、童謡「虫のこえ」の〜チンチロチンチロ チンチロリン〜等の部分に使用する、などがあります。
■ マレットにひと工夫して音の変化をつくる
グロッケンクラスの鉄琴は、毛糸巻などやわらかいマレットに変えると音が鳴りにくくなる場合があります。やわらかい音に変化させたい場合は、付属のマレットのヘッド(バチの頭部)を布やティッシュでくるみ、輪ゴムやテープなどで締め付けますと、布の種類により音が変化しますので、ぜひ試してみてください。
付属のマレットより硬いマレットに変更すると鋭く硬い音をだすことができます。卓上木琴の木球・竹柄のマレットを使ってみるのも効果的です。
気軽に音を変化させることができますので、自分の好みの音をひと工夫して作ってみてはいかがでしょうか。